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CPUの製品保証とオーバークロックについて

自作パソコンを作るならリテールパッケージのCPU購入が基本ですが付属するメーカー純正クーラーや保護パッケージは捨ててしまいがちです。

しかしCPUの保証を受ける際にはこれらの付属品が必要であり、いざという時には数万円の出費を節約できる可能性があります。そこで今回はCPUの製品保証とオーバークロックについてご紹介します。

保証期間は3年が基本だが故障率は極めて低い

定格で運用しある程度正常に冷却できていればCPUが故障する確率は極めて低く、中古品のCPUであっても外的要因以外で故障することは希です。

電源ユニットやマザーボードからの電源供給に問題がありCPUをダメージを受けるケースはありますがそれでも一発でCPUが壊れるような自体に発展することはほぼないと言えます。

しかし、正しく使用していたとしても精密部品である以上、故障のリスクは抱えており3年間の保証があるテールパッケージが一般的なのはそのためです。

CPUが故障しやすいオーバークロックや社外品クーラーが原因の基板焼けは保証外

いくら保証があるといっても定格以上の電圧をかけるオーバークロックや社外品のCPUクーラーが原因のCPU焼け等で生じた故障は保証外です。

水冷の場合は冷却液の揮発や漏洩で冷却不足に長期間陥ると故障の原因になります。特に無理なオーバークロックはCPU回路を一瞬で焼いてしまいやすく、CPUを再購入するはめになります。

海外からの並行輸入品でも保証を受けられるのはIntelの強み

通常パソコンパーツはメーカーから国内代理店経由で販売されるため国内サポートも販売代理店が行うことが一般的です。そのため代理店経由で購入していない並行輸入品や個人輸入品は保証やサポートを受けられないことがほとんどですが、Intel製CPUだけはグローバル保証ため対応してもらうことが可能です。

提供される交換品は再生品が基本

CPUは常に生産している訳ではなく、一定期間製造後は再生産されることはありません。そのため故障したCPUの交換品は新品の場合もあれば再生品が届く場合もあります。

保証規約には再生品である旨が記載されていますが実際に再生品が届かどうかはIntelの在庫状況次第です。交換後の製品も引き続き保証が提供されるためユーザーの不利益になることはありませんがせっかくなら新品を期待したところです。

Intelは一部の製品でPerformance Tuning Protection Planが復活

オーバークロックによるCPUの破損は保証外としながらもオーバークロック対応CPUをゲーミング向けにリリースし続けていますが、Intelからはオーバークロックによる破損時に一度だけ製品を交換対応する保証プランが再登場しました。

通常の保証に追加費用を支払って加入するPerformance Tuning Protection PlanはCore2 Duo世代で一時期採用されていましたが、第9世代Coreiシリーズで復活しオーバークロックによる破損も保証されます。

製品購入後1年以内ならPerformance Tuning Protection Planへ加入することが可能で一回だけオーバークロックによる破損したCPUを再生品と交換できます。

まとめ

故障率は高くありませんが冷却や電圧等による影響を受けやすいCPUの保証は他のパソコンパーツよりもやや厳しい内容になっています。特に自作パソコンの醍醐味でもあるオーバークロックによるトラブルが保証されないことは防いでおきたいですから、せっかくなら保証プランへの加入をしておいたほうがいいでしょう。

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