2018年に発表され、ゲーミングPC界隈でも話題になった「Kaby Lake-G」を覚えているでしょうか。Kaby Lake-Gは、IntelとAMDの技術を持ち寄って作られた第8世代Intel製CPUのコードネームです。
発表からしばらく音沙汰が無かったのですが、やっとG-TuneからKaby Lake-G搭載のゲーミングノートが登場しています。そこで、異色のCPUともいえるKaby Lake-Gを搭載したゲーミングノートPCを解説してみたいと思います。
そもそもKaby Lake-Gとは?
冒頭でも少し触れましたが、Kaby Lake-G(KBL-G)は、IntelのCPUにAMDのモバイル向けGPUをドッキングさせたようなCPUです。
CPUというよりは、APUに近いと言ったほうが適切かもしれません。Kaby Lake-Gには他のIntel製CPU同様に内蔵GPUの他に、AMDのGPUも積んでいるという、異色の存在だからです。
Kaby Lake-Gの概要
Core i7 8809G…4コア8スレッド、3.1~4.2Ghz動作、Radeon RX Vega M GH内蔵(1063 ~1190MHz動作)、TDP100W
Core i7 8709G…4コア8スレッド、3.1~4.1Ghz動作、Radeon RX Vega M GH内蔵(1063 ~1190MHz動作)、TDP100W
Core i7 8706G…4コア8スレッド、3.1~4.1Ghz動作、Radeon RX Vega M GL内蔵(931 ~1011MHz動作)、TDP65W
Core i7 8705G…4コア8スレッド、3.1~4.1Ghz動作、Radeon RX Vega M GL内蔵(931 ~1011MHz動作)、TDP65W
Core i5 8305G…4コア8スレッド、2.8~3.8Ghz動作、Radeon RX Vega M GL内蔵(931 ~1011MHz動作)、TDP65W
ちなみにRadeon RX Vega M GHは「GTX1050Ti以上」、Radeon RX Vega M GLでも「GTX1050」に匹敵する性能があります。内蔵GPU扱いでこれだけのグラフィック性能を叩き出すわけですから、かなり革新的なCPUであることがわかりますよね。
ただし、実際に搭載されているPCは非常に少なく、日本ではあまり出回っていませんでした。特に「Radeon RX Vega M GH」内蔵のゲーミングノートPCは皆無といって良いほど。一部のNUCだけに搭載されている、レアなCPUだったのです。
Core i7 8709G搭載のG-Tune製ノートPC
しかし、BTO大手のマウスコンピュータが、Core i7 8709G搭載のゲーミングノートPCを開発しているそうです。
つまり、GTX1050Ti以上のグラフィック性能を持った「Radeon RX Vega M GH」が積まれています。しかもサイズは13.3型。持ち運びやすいサイズで、1050Ti以上の性能を持ったゲーミングノートPCというのは、かなり新鮮ではないでしょうか。
スペックは以下のとおりです。
・CPU…Core i7 8709G(4コア8スレッド、3.1~4.1Ghz動作、Radeon RX Vega M GH内蔵(1063 ~1190MHz動作)、TDP100W)
・13.3型フルHD
・メモリ16GB搭載可能
・重量1.6kg
Core i7 8709Gの性能は、「Core i7-8750H+GTX 1060(3GB版)」に相当します。この性能を1.6kg/13.3インチにまとめられるわけです。
問題は価格だが……?
価格がどの程度になるかが問題ですが、私の感覚では15~20万円クラスなら十分に買いだと思います。
G-Tuneとしては「G-Tune NEXTGEAR-NOTE」として販売予定とのこと。もし15万円未満で発売されれば、価格と性能のバランスが非常に良い、完成されたゲーミングノートPCのひとつになりそうです。
>> ゲーミングPCはデスクトップとノートのどちらにすべきか
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