2019年に登場する予定のWindows10バージョン1903では一部のエディションでサンドボックス機能が追加されることになり、今まで仮想マシンや検証用のパソコンで行っていたことが簡単にできるようになる予定です。そこで今回はWindows10バージョン1903で実装予定のサンドボックス機能についてご紹介します。
サンドボックスとは検証を行うための仮想環境のこと
サンドボックスとは、仮の環境でソフトウェアを実行して問題が発生しないか確認するための機能です。ウイルス対策ソフトやネットワークを守るUTMが未知のデータを安全かどうか判断するときには一度サンドボックスでデータを実行します。
サンドボックス内では実際のパソコン環境が作られており、もし未知のウイルスだった際は新しいウイルスとして処理されます。サンドボックスを使うことで新しいウイルスに感染することなくユーザーを守る手法は様々な製品で実践されおり、多くのユーザーは知らない間にその恩恵を受けています。
サンドボックスがあれば検証したいソフトウェアを簡単に試すことができる
今まで正常動作するか不明なソフトウェアや出所の分からないソフトウェアは予備のパソコンや仮想マシン上でチェックし、問題がないことを確認していました。
しかしサンドボックス機能なら一時的な仮想環境でソフトウェアを試し、もしウイルスやOSを巻き込む重大なバグがあったとしても仮想環境ごと切り離して削除できます。
非常に古いゲームやソフトウェアがWindows10で実行出来るかテストするにはサンドボックスが最適
サンドボックスは必要なときにいつでも仮想環境を作り試すことができるため、常にテストする準備ができています。古いゲームやソフトウェアは一度インストールできても正しく動作しないことやアンインストール不能になることがあり、いきなりメインパソコンへインストールするにはリスクが伴いましたがサンドボックス機能を使えば誰でもテストしてからインストール可能です。
Windows10に追加されるサンドボックス機能はProとEnterpriseエディションが対象
便利なサンドボックス機能ですが、利用するにはWindows10のProかEnterpriseエディションが必要になります。Windows10からWindows10 Proへアップグレードするには1万4千円ほどかかりますが、仮想マシンに必要なOSのライセンスやテスト用のパソコンを用意するよりも安くすみます。
まとめ
サンドボックス機能がWindowsに組み込まれることで企業ユーザーはもちろん、個人ユーザーにもメリットが生まれるため、新しくパソコンを購入する際のOSはWindows10 Proがおすすめです。
サンドボックス機能があれば、本番環境用のパソコンだけでチェックでき、仮想マシンよりも負荷が少ないサンドボックスは快適に動作するため様々な用途で活躍できそうです。
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