NVIDIAの次世代GPU「Volta」搭載のグラフィックカード「NVIDIA TITAN V」

NVIDIAの次世代のGPUアーキテクチャであるVoltaが発表されたのは、2017年4月のこと。そしてそのVoltaを搭載したグラフィックカードであるNVIDIA TITAN Vが、12月よりNVIDIA Storeで2999ドルで販売されています。NVIDIAの次世代アーキテクチャVoltaと、それを搭載したNVIDIA TITAN Vについて紹介しましょう。

Pascalに続く次のアーキテクチャVolta

Voltaアーキテクチャは、近頃盛んなAI産業に向けたGPUコンピューティングの核となるよう考えられているのは間違いないでしょう。これまでゲームや映像処理といったエンターテイメントのための演算を行うGPUだったものが、AIや科学技術などのデータサイエンスのためにもGPUが使われるようになりました。今やGPUだけで構成されたスーパーコンピューターが存在するほどです。

Pascalアーキテクチャを搭載したTesla P100とVoltaアーキテクチャを搭載したTesla V100の性能差

  • 学習アクセラレーション : 10TOPSから120TOPSへ12倍向上
  • 推論アクセラレーション : 21TFLOPSから120TOPSへ6倍向上
  • HBM2メモリの帯域 : 720GB/sから900GB/sへ1.2倍向上
  • NVLink帯域 : 160GB/sから300GB/sへ1.9倍向上
  • L2キャッシュ : 4MBから6MBへ1.5倍増加
  • L1キャッシュ : 1.3MBから10MBへ7.7倍増加

PascalアーキテクチャとVoltaアーキテクチャの性能比較は単純にはできませんが、NVIDIAの発表の中ではこのような発表がありました。

Voltaを搭載するNVIDIA TITAN Vはパソコンゲーマー向けではない

NVIDIAはこのフラッグシップグラフィックカードであるTITAN VをAI研究者向けの製品として位置付けているようです。このTITAN Vには、ディープラーニングのトレーニングなどで使われる「Tensor Core」が組み込まれたことが、これまでのPascal世代のTITAN Xpとの大きな違いです。このTensor Coreを搭載したことで、従来のPascal世代のTITAN Xpとの間には9倍の性能差があると言われています。

このTITAN VはNVIDIA Storeで2999ドルで購入することができます。日本円にして35万円、消費税や送料を考えると40万円にもなります。しかし間違ってもこのグラフィックカードは購入しないでくださいね。このTITAN Vはあくまでも科学技術者やAI研究者向けのグラフィックカードです。パソコンでゲームをするためのグラフィックカードとしては想定されていないのです。

そんなパソコンゲーマーにはあまり関係のないTITAN Vですが、パソコンゲーマーとして目を光らせるポイントが無いわけではありません。それはこれまでのGDDR5Xに代わってHBM2が実装されている点です。HBMはHigh Bandwidth Memoryの略で高帯域幅のメモリのことです。より速い第2世代のHBMが搭載されていることから、GPUの処理能力の高さがうかがえます。もちろん一般のコンシューマー向けのグラフィックカードにこのHMB2が搭載されるとは限りませんが、期待の一つに挙がるのは間違いないでしょう。

一般向けの製品はいつ発売?

暗号通貨のマイニング特需によってGeForceグラフィックカードが売れに売れている中、新しいグラフィックカードの発表は売れ行きに水を差すことになりかねません。ですからNVIDIAは次世代のGeForceの発表に慎重になっているかもしれません。

パソコンゲーマーとしてはTITAN Vではなく、次世代のVoltaを搭載した新しい「GeForce」を待ち望んでいるでしょう。2018年前半には何かしらの発表があると憶測されていますが、いまだ正式なアナウンスはありません。

発売されるとすればこれまでの慣例からフラッグシップモデルからのパフォーマンスカットを行ったGTX xx80やxx70といったハイエンドモデルからでしょう。AIだけでなく自動運転技術でも好調なNVIDIAですから、値段も強気にならないことを願うばかりです。

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